ZOOとラバーダムの併用による唾液コントロール症例 | apt-dental.com

ZOOとラバーダムの併用による唾液コントロール症例

先日お話したZOOとラバーダムの併用に関して、良い症例がありましたので写真を撮影し、お送りいたします。

私の場合はミニタイプを使用していますが、患者さんに噛んでいただくと開口量が小さくなり処置が困難になるため、反対側にバイトブロックを併用しています。

排唾管を反対側に入れる方法でも対応は可能ですが、ZOOを使用することで確実に唾液を吸引でき、ラバーダムとの隙間から唾液が上がってくることがなく、より安定した環境で処置が行えます。

また、排唾管とラバーダムを併用した場合にも同様ですが、口腔内が陰圧となり、ラバーダムシートで口が塞がれることでパニックになる患者さんが多く見られます。
(口呼吸によるものですが、鼻呼吸であれば問題ありません。)

そのため、写真のようにシートの中央に小さな穴を開け、空気の通り道を確保しています。

一方で欠点としては、ZOOを使用することでメインサクションが塞がれてしまい、使用できなくなる点が挙げられます。

ラバーダム使用時はそれほど強い吸引力を必要としないため、メインサクションではなく排唾管側に接続できるとより良いと感じました。
(排唾管に接続できるコネクターがあれば有用だと思います。)

その場合、マイクロサクションが使用できなくなるため、その点を考慮するとαタイプの方が適している可能性もあります。

(なお、私はαや他のサイズは使用経験がないため、ラバーダムとの併用については推測となりますが、構造上は問題なく併用可能と考えています。)

                     写真1

                     写真2

                     写真3

■ 写真説明
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写真①:ZOOを装着した状態でラバーダムを装着
写真②:術後(ラバーダム除去後の状態)
※ZOOのチューブと歯の位置関係が確認できます
写真③:根管充填時

なお、ZOOのチューブを歯に密接させすぎるとラバーダムクランプがかけられないため、適度にスペースを確保することが重要です。

本症例では、術中に唾液が上がってくることはなく、ストレスなく処置を行うことができました。

投稿者:H・T先生 歯科医師 東京都